2012年12月31日月曜日

帰省

これから夫の実家、福島県は郡山へ帰省します。

年末年始ぐらい家でのんびりさせやがれ、というのが本音。
両親に顔を見せてあげたい、というのも本音。
嫌いじゃないから面倒くさい、というのは何も夫の親族に限ったわけじゃない。
もっと素直に人に甘えられたらなぁ、なんて思う。
嫁業、そこそこ頑張ってきます。



ウィーンフィルのニューイヤーコンサート。アンコール最後の曲の「ラデツキー行進曲」

華やか!そして凄ーく楽しそう。
指揮者と演奏者の笑顔がいいなー。もちろん手拍子をする観客も皆さん幸せそう。ニューイヤーコンサート、アンコール曲、ということもあるのだろうけど、こういうコンサートを見ると、私の中のクラシックの敷居をもう少し下げてもいいのかなー、などと思うのでした。「黄金のホール」と呼ばれるジュークボックス型の会場も美しい! 2013年もNHKで元旦午後7時から中継があるようです。


文末になりますが、
来る年が皆さまにとって心穏やかな良き年でありますよう、
心よりお祈り申し上げます。
良いお年を。

2012年12月31日
橋本亜希子

2012年12月30日日曜日

俵星玄蕃——三波春夫

時期的には過ぎてしまったのですが、忠臣蔵ものの浪曲「俵星玄蕃」。



一曲が長いので私のお勧めは3分50秒あたりから。クライマックスは6分頃。

♪折しも一人の浪士が雪をけたてて、サク、サク、サクサクサク、、、
「先生!」「おお蕎麦屋か!」♪

くーっ、しびれる〜!
この雪を踏みしめる表現が大好き。
歌詞が分かりづらい場合、YouTubeでカラオケ版を見るとわかりやすいです。


何故に浪曲?なのですが、YouTubeで細野晴臣の対談を聴いていて、そういえば子供の頃によく浪曲を聴いていた!と思い出したのです。特にこの「俵星玄蕃」はお気に入りだったけど、タイトルなんて忘れてしまった。やはりよく聴いていた「南部坂雪の別れ」と勘違いして遠回りしながらやっと見つけました。

調べてみると、演歌、浪曲、講談が盛り込まれているこの「俵星玄蕃」は三波春夫の集大成ともいえる作品らしい。作詞は北村桃児こと三波春夫自身。

さすがに私の世代でも浪曲を聴いている人は少なく、同じ年の夫も未経験。でも聴かせたらやはり食いついていました。時代、ジャンルを越えて素晴らしいものは素晴らしいですね。


浄瑠璃、浪曲、落語、講談、サイレント映画の弁士、紙芝居のおっちゃん、、、 結局、こういうのは同じなんじゃないかなー、とか思う。いや違うちゃあ、まったく違うんだけど。何て言うかジジババの教訓に満ちた昔話、お父さんお母さんが読聞かせる絵本、そういう類いのもの。語り手の演出に想像力を膨らませていくもの。


思えば子供の頃は耳から入る情報が多かったように思います。浪曲や落語は父。ジャズやラテンは母。小学校高学年からハマりまくった深夜放送は姉から譲り受けたラジオから。いつからか映像中心になっていたけど、このところまたラジオやらに戻ってます。でも久々に聴くと慣れるまでなかなか辛かった。想像力もまたすり減っている気がする。いかんなー、などと思う年の瀬です。

2012年12月24日月曜日

干支ふろしき——とらや

 食べ物にまつわるものは別ブログでやっているのですが、たまにはこちらでも。
とらや干支ふろしき。1050円。





こんな派手な干支柄の風呂敷を使うシーンなど思いつかないけれど縁起物。
鏡餅と一緒に飾ってみようと思ってます(まずはアイロンがけですね)。

定期的に和菓子屋をのぞいては、その姿の愛らしさに悶えてます。
この時期はもちろん新年の意匠。
今年見たところでは、鳩サブレでおなじみ豊島屋福玉も可愛いかったかな。
でも時間がなくてまだ見たりません。和菓子とお茶でゆっくりしたいところですが、今年はもう予定がパンパン。次は春先に期待です。

2012年12月22日土曜日

妄想癖

はじまりは就学以前、死体になりきることだった。
死んだ私を家族が発見し、泣く、叫ぶ、生き返っておくれと哀願する。
欲しいのはドラマだ。
が、「こんなところで寝ないでよ」と姉に踏みつけられるだけだった。


次はダンサーになった。
家族が寝静まった真夜中に床の間をステージにしていたが、味をしめて大胆になったのが失敗だった。連日連夜のステージは、いずれ目撃される運命にある。
内向的な末娘、その子が闇の中で踊り狂っている姿はそれ相当なインパクトを与えてしまったのだろう。それから家族が努めてさり気なく昼ステージを仕向ける姿にいたたまれなくなる。


小学生は何といってもマンガやアニメの主人公。ブラウン管のなかのスター。
一番熱中したのは「エースをねらえ!」の岡ひろみ。今も額に残る傷跡は椅子を使った自主トレ時に起きた惨事だ。アクション映画のスパイ、無実の罪で追われる逃亡者、男を踏み台にのし上がっていく悪女。芸能人と恋におち、ファンに虐められたり、身を引くと泣いてみたものの、コーフンした割に飽きるのも早かった。


中学生ぐらいになると、辞書に書かれてある言葉を片っ端から妄想していった。
無人島にでも行け、という話だ。

この頃になると自分の性格が何となく把握できてくる。
陰、暗、闇、曇、雨、湿、鈍、底、灰、という文字はしみじみと安心はするものの、お題目としては排除傾向にある。呪、怨、殺、に至っては扱う度胸さえない。粘着型、陽性。



「妄想」→「ひとり遊び」
いつからだろう、この安くて暗い遊びに翳りが見えはじめてきた。マンネリ。夢オチ的な虚しさ。いい大人が何やってんだ?という自責の念。なんか説教されてばかりだし。
しかし身に染み付いてしまった妄想は活路を求めている。一人でやっているから限界があるのではないか?そうだ、よそ様を巻き込め。


エレベーターで先を譲っていただいた。
そんな親切に「ありがとうございます」と軽く会釈をするだけじゃ物足りないので、追加して心の中で叫んでみる。
「貴方の今日一日が素晴らしいものでありますように!」
すると、アラ不思議。なんとも清々しい気持ちになるではないか。本気で願うのがキモだ。

一方、強引に割り込んでくる輩もいる。
腹立たしい気持ちをグッと堪えて、やはり心の中でささやく。
このところはまっているのがプレゼントバージョン。それもクリスマスが熱い。
「オヤジ、私からのクリスマスプレゼントだ、受け取っておけ」
「メリークリスマス、オヤジ♪」


上から目線になった途端、誰も彼もに温かな気持ちになっていく。
見ず知らずの方に一方的に好意を押し付けて気持ち良くなるという遊び。
くどいようだけど、肝心なのは本気で思うこと。

2012年12月19日水曜日

夫が退院。そしてミュージック!

夫が昨日退院しました。
原因などは来週検査の結果が出るようです。何はともあれ、ひと段落。
(ちなみに夫の若返りは点滴を外した数時間後から魔法がとけました)


さて、家に戻ってから夫はさっそくYouTube漬け。
彼は一日中、音や映像を流し続ける。 お風呂もトイレも眠っている時さえも。
「休日の食事時は勘弁してぇぇぇ」「夜はヘッドホンで聴いてぇぇぇ」と懇願。
これが守られているかと言えば微妙ですが、何もせず情報が入ってくるのは有り難いちゃあ有り難いです。


今宵、夫が流し続けるのは、久々にダンス☆マン。いいね〜。
「Jazz Soul Funk」から原曲のB.T.Expressと流れていく。

残念。YouTubeにはダンス☆マンの「Jazz Soul Funk」がなかったので、
B.T.Expressの「Have Some Fun」。





そこから私は別行動でスペクトラムへ。トマトイッパツ。


早く寝なきゃ〜〜。と、思いつつ、「いいぞいいぞ(井之頭五郎・調)」と音楽の夜は更けていくのでありました。



        

2012年12月16日日曜日

夫の入院日記

夫、入院3日目。
病室に入り、夫の顔を見て愕然とする。
何よ、その肌艶!!!

昨日は「ずいぶん顔色が良くなったな」だったのに、今日の夫はツルッツルのムッチムチのピッカピカ。ほうれい線も小皺もなくなり、心なしかシミまで薄くなっている。
発病前と比べても軽く10才、いや15才は若返りしている夫。


食事は、入院中まったく同じメニュー。重湯、コーンスープ、コンソメスープ(夜は具なし味噌汁)、ジュース(夜はヨーグルト的な何か)。これに若返りの魔法があるとは思えない。


やはり入院から続いているこいつの仕事でしょう。点滴、恐るべし。
何度も点滴をしたけど、自分の時は気づかないものなのですね。

そんなわけで夫はかなり回復している様子。
本人は明日退院する気満々ですが、さすがにそれは無理でしょう。

さて、夫と私の体調不良で何もかもが中途半端な年末です。
やらなきゃいけないことは山積みだけど、明日は少し読書や音楽の時間を作ろうと思ってます。何だかくたびれたー!!!

2012年12月15日土曜日

夫、入院

昨日、夫が入院しました。

水曜日の午後から体調不良を訴え、夜中から明け方にかけて40.4度の熱と下痢。
インフルエンザじゃないかな?と最寄りの小さな病院にかかったのが失敗。
処方された薬で平熱になったものの、下痢は止まらず。

渋る夫を無理やり総合病院に連れて行き、血液検査の結果で即入院。
点滴でかなり回復したらしく、今日になり腎機能も正常値に近くなってきました。
でも白血球の数はまだ通常の30%ぐらいだとか。

感染症の疑いがあるらしく、個室に隔離。
今日の昼食から重湯、スープ、ジュースが出ていました。
痛々しく見えるけど、実はラジオを聞きながら本を読んでる。


ノロではないらしいけど、食中毒系の何かが疑われています。
でもねー、食中毒を起こすような食事内容ではないのです。
蕎麦と米と野菜。強いていえば卵?でも加熱しているしなぁ。
この日は私も夫とすべて同じ物を食べているし。
体力的なことを言えば、私のほうが低下していました。
実は十日ほど前から風邪をひいていて、ここ一週間は咳が止まらず睡眠不足。
お医者さんも「何でかなぁ???」と頭を抱えていらっしゃる。


そんな私も夫を入院させた後に嘔吐が続き、熱も38.5度に上昇。
私も感染?夫婦共倒れ? いんや、そんなことはない!
白湯に砂糖と塩を混ぜたポカリもどきをガブガブと飲み続けては嘔吐。
「でも飲む!」「なぜなら喉が乾いているから!」と苦痛よりも欲求を優先。これってどうよ?と思いつつ、一晩中格闘していたら明け方には嘔吐が止まりました。ま、結果オーライ。

それにつけても、夫婦二人だと最悪でも一人は元気でいないとダメですね。
私が元気だったら、もっと早くにタクシーに詰め込んで救急外来に飛び込んでいたと思う。


師走の忙しい時期、皆さまも体調を崩されませんようご自愛くださいませ。

2012年12月8日土曜日

シューグー

夫の靴を修繕しました。
使ったのはシューグー。靴底の補修剤です。

コロンブス シューグー クロ 100g【HTRC3】

ドロッとしたコールタールみたいなモンを専用のヘラでペタペタと盛っていく。
丸一日ぐらい乾かしたら完了。乾いたあとはゴムっぽい仕上がりです。



ただこれをやったからもう安心、というわけではなく、数ヶ月でまた底が減ってきます。
マメにチェックし、早め早めにやるのが一番ですね。

入手のしやすさからシューグーしか使ってないけど、シューズドクターも試してみたいな。
と、思ったらシューグーにも新しいシューグーが!
家にあるのは、ちょっと前のシューグーなのかな?
こちらも要チェックです。

——
物を作るより修理や修繕が好きだし得意のような気がします。
昔は重要だったクリエイティブとかオリジナリティとかだけど、実は私にとって優先順位の低いものでは?とか思うようになってきた。
誰が作ったかわからなけど、長く使い続けるため、使いやすくするために手を加える。
そういうほうがしっくりくるのです。
もちろん一から作るのも楽しい作業には違いないんだけど。



 

2012年12月6日木曜日

三の丸尚蔵館

一昨日の湯島天神の後、三の丸尚蔵館にも行きました。


三の丸尚蔵館は、伊藤若冲の動植綵絵を所蔵していることで有名。


でも只今の展示は「鎌倉期の宸筆と名筆」。
書。
・・・。
昔、井上有一の展覧会に行ったぐらいでまるで縁のない分野。
明らかに行く時期を間違えた私。

でも三の丸尚蔵館は月曜日と金曜日が休館。年末年始もたっぷり休館。閉館時間も早いので、なかなか行けないのです。

行ける時に行こうと慌てて予定に入れたけど、せめて予習しておけばよかった。もったいないことをしたので今から少し調べてみようと思います。




三の丸尚蔵館を出た後、同心番所横の本丸中之門石垣を見る。美しい。
でもこの後も行く場所があったため、ここでUターン。

千鳥ヶ淵にはちょくちょく行くのですが、この辺りはご無沙汰。
皇居東御苑から北の丸公園にかけて一日ゆっくり散歩したいなぁ。


ところで帰宅後に宮内庁のサイトを見ていたら、正倉院の保存修理の工事現場見学会の申し込み受付がっ。うーん、見たいっ!でも奈良かあぁぁぁ、、、、遠いなぁぁぁ。
ちょっと消化不良が続いてます。

2012年12月4日火曜日

湯島天神

今日は御茶ノ水の歯科大で歯の定期検診を受けた後、湯島天神へ。

こういう場所は晴天よりも雨上がりが好き。
ちょうど良いタイミングで参拝できました。


道真公ゆかりの牛。


撫で牛。



泉鏡花の筆塚。
湯島を舞台にした泉鏡花の「婦系図」。
「切れるの別れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ」は有名なセリフ。
森鴎外の「雁」にも湯島天神が出てきます。
石川啄木が終電の終わった一時過ぎに通った切通坂。
上野、根津、湯島は文学の香り。
読み直す本、途中で挫折した本、あらすじだけしか知らない本。読書時間を増やさないとなー。 

——
15才の時に北海道から東京に出てきました。
行きたい場所はたくさんあったけど、まず足を運んだのがこの界隈。
青山とか代官山とか、田舎娘には敷居が高かったのです。
当時、私は親戚宅に居候をしていました。
実家が倒産し、高校受験どころではなくなったので計画留年を企てて東京にやってきた。
こう書くと悲惨そうだけど、親戚宅でも学校でもそれはそれは温かく迎え入れていただいた。
でもねー、やはりやりきれない気持ちがあったのです。
で、時々学校をさぼってやってくる。
今思えば、学校をさぼって学業の神様のところへやってくるバカがどこにいる?という感じ。
だからまぁ、ここへ来ると後ろめたいやら、何やら。
「えーと、えーと、(ちょっとは)勉強しますので、ひとつよしなに」
とか何とかグダグダなお参りになるのであります。

2012年11月30日金曜日

截拳道(ジークンドー)

Defficという截拳道の実践団体に所属しております。
5年半ほど前に入門し、しばらくお休みしておりましたが、今月から稽古に復帰です。


東京の稽古は新宿区立スポーツセンター中央区総合スポーツセンターの武道場で。  


入門のきっかけは100%なりゆき。
武術どころか、運動部に所属したこともありません。
「何らかの興味」すらありませんでした。

女友だちに誘われ、体を動かすところでしょ〜〜?ぐらいな気持ちでノコノコついていき、
「(とりあえず)続けてみまーす」と口走ったのがことのはじまり。
私ほどいい加減な入門者はきっといないはず。


案の定、一年間は文字通りフリーズしていました。
できなくてもいいからやろう、と思うけど体が動かない。

私は物事最初から人並みにできた試しがありません。
常に落ちこぼれからのスタート。
でもこれはこれでメリットもあります。
得手不得手の先入観念というものが皆無。
何をやっても人並み以下なんだから、何でもできちゃう。
そして何事も続けていれば、人並みにはなれる。

でもそれも環境が整っていないと厳しいものになります。
稽古ではいつも私が足を引っ張る。流れを止める。何度教えられても身につかない。
情けないの一言に尽きたのですが、やめたいと一度も思わなかったのは、先生と周りの方々のおかげです。


相変わらずスットコドッコイな動きですが、それでもフリーズすることもなくなりました。
中年女が武術をやって何になる?というご意見もありましょうが、楽しいのですよ♥
長く続けていくのが目標です。



2010年に本部は秋田に移転。
こちらの動画は2011年4月10に秋田で開催された東日本大震災のチャリティーイベント。
俳優のいしだ壱成さんもかけつけてくださいました。

2012年11月29日木曜日

花を追加

マンションとは名ばかりの古いアパートで暮らしています。
「玄関前が牢獄みたい」「植物を飾ってみたらどうだろう?」と、夫。
共有部分に植物を置くのははばかられるので、玄関ドアに取り付けることで意見が一致。




ポットにキリで穴を開け、S字フックをとりつける。



ビオラバージョン。数日ごとに入れ替えて水やりをします。
バランスが悪いなー。改善の余地あり。
玄関ドアにはマグネット式フックをつけ、S字フックをひっかけました。



ついでに玄関にもシクラメンを置く。



クリスマスシーズンにふさわしい物はないか?
と家中を探しまわる。

日暮里繊維街に行っちゃあ溜まり続ける生地の山からそれらしい布を抜き取り裁断。
数年前に拾ってきて転がしておいた松ぼっくりも添えてみる。
可愛い物が足りない、、、いや赤べこがある。
いいねー。赤くて。


実のところ、私は家を飾ることにあまり興味がありません。
ここら辺は一言で片付けられない理由があるのですが、とりあえずやらない方向で暮らしています。
でもこのところ夫は飾ってほしい感じ。
気持ちはわかるので、言われてた時にだけやっています。

2012年11月27日火曜日

図書館の児童書コーナーで

幼稚園の自由時間にヒエラルキーなるものを理解した。

ブランコ、シーソー、滑り台。
——人気の遊具に挑むのは子供社会のエリート。
鬼ごっこ、鉄棒、ボール遊び。
——こちらは運動神経に自信アリの実力者。
先生の手をつかんで離さないのは、、、
——人生の勝者、甘え上手さんだ。

私はいつも最下層の砂場の隅にぼんやり座り、バケツやスコップの争奪戦にも参加できない。
先生に促されて近くの子が道具を譲ってくれるけど、それでどう楽しめばいいというのだ?
お母さんの持たせてくれるお弁当のミカンの缶詰は「ガンバレ」と言っている。
でも無理! すべてにいたたまれなくなり脱走常習犯に。そして中退。
何だかんだと人生初っ端からやりたいようにやってます。


幼稚園には行かずに済んだけど、昭和の親が言うことはただ一つ。
「子供は外で遊ぶもの」と家から放り出される。でも公園なんかに行くわけがない。だって私は無職だもん。それから昼間は町工場や建設現場、夕方は開店前のスナックやキャバレーに出入りを繰り返していた。


だから職人道や女塾のレクチャーは受けていても、幼稚園で知るようなことがゴッソリ抜け落ちている。多忙な母に代わり、時々姉が本を読んでくれたけど、途中から「アンタのそのムーミンみたいな腹がうまそう、って皆が言っている」という怪談よりも恐ろしい創作ムーミン谷に突入した。ちなみにこの姉は、幼稚園で、小学校で、近所の公園で、すべての遊具をしきる子供社会のマフィアだった。


それでも本を読んでもらいたくて、何度も何度でも騙されてしまう。子供は皆、本が大好き。
でもいつからか自分で読めと言われて面倒になり、読書感想文に苦しめられ、本から遠ざかっていくのかもしんない。本だけじゃなく、パズルを解く、うたう、体を動かす、いろいろ。
図書館で絵本にハフハフしている子供らを見るとこんなことを思い出したり思ったりする。

いずれ自分で自分を縛っちゃう時がくるけどさ。
比べたり競ったり忙しくなるけどさ。
縛り上等、張り合ってナンボ。
何度でも負けておけー。
本はいつでもそこにあるし。
人生何とでもなるし。

オヤジが飲み屋で焼酎やっちゃいました的な言葉を心のなかで呟く。
その気配に気づいたのか、振り返った視線が痛い。
お客さーん、閉店だよー。
さてうちに帰るかねー。


▼今日借りた本
天文台へ行こう/古在 由秀・著
子どものための文法の本(1〜3)/ながた みかこ・著
おとぎ話の幻想挿絵/海野弘・著
日和下駄/永井荷風・著
日本語教室/井上ひさし・著
複雑さと共に暮らす/D.A.ノーマン・著
知りたがりの、お菓子レシピ/小嶋ルミ・著

2012年11月26日月曜日

「冷たい熱帯魚」――園子温・監督

愛犬家殺人事件をもとに作られた映画。
2010年公開。監督は園子温。


小さな熱帯魚店を営むごく平凡な男、社本。
先妻との娘と後妻の折り合いは悪く、だからといって何をできるわけでもない。
妻にも娘にも強くでれず、プラネタリウムを観ては、家族団欒を夢見ている。
そんな彼に不満を募らせる妻、そして娘。

ある日、娘が万引きをしたとの連絡が入る。
警察に引き渡すところに助け舟を出したのが、同業者である村田。
「これも何かの縁でしょう」と村田は自社の寮に娘を住まわせ、家族同士の交流がはじまる。
村田からビジネスを持ちかけられ、断ることもできずに呼び出された先で見たものは、、、。







でんでん演じる村田が凄い。
レクター博士とは生涯巡り会えないだろうけど、村田とは明日にでも会いそうな気がする。
町内に一人はいる、人懐こくて、世話好きなオジサン。
それは本性を表してからも変らない。
スプラッタな作業も無理強いはせず「お前には無理だろ(笑)」「あっち行ってろ」「あとでうまいコーヒー頼むわ」なんて言う。
これを観ていると、通り魔的な殺人と違い、連続殺人は人を惹きつけるところがないとできない気もする。この映画の怖さは、殺人やスプラッタな場面ではない、きっと。


さて。 私はとっても臆病です。
ドラマでも主人公が窮地に追い込まれそうな雰囲気を察知しただけで、観ていられません。
なのにスプラッタな場面にそれほどビビらなかったのは自分でも意外。
きっと私は動くものが怖いのかも。だからってスプラッタ好きになれそうもないけど。




ユエント・マジックアンブレラ

夫用の折りたたみ傘を探しています。
本人に探させればいいだけの話だけど、それにかこつけて調べてみたい。
そこでちょっと気になったのがユエント・マジックアンブレラ。





 

YUEN'TO マジックアンブレラ YDE001-KH


ハンドル部分が収納ケースになる折りたたみ傘。
濡れた傘をそのまま収納できるため、使用後にすぐバッグなどに仕舞えるとのこと。


色は4色。ブラック、カーキー、レッド、スカイブルー。
収納時:幅4.8×高さ25.5×最大直径4.8(センチメートル)
使用時:高さ55×直径88(センチメートル) 
重量:280(グラム)



気になるのは三点。

ケースに溜まった水 
使用後に干しただけできちんと乾いてくれるのだろうか?
サビはもちろん、カビくさくなるのだけは勘弁。

傘のサイズ 
直径88センチメートルはかなり小さめ。
でも小さい傘でも気にしない夫ならいいかもしれない。

ケースのサイズ
傘を開くとケース部分がやたら大きく見える。
実用面でも持ちにくいのではないか?
滑りにくいようケースにシボはついているが、女性だと握るのもきついかもしれない。


結局、優先順位の問題かなー。
夫用ならまずまずかもしれない。
とりあえず提案してみよう。


2012年11月24日土曜日

十日間

ここ十日で、知人や親族の訃報が相次いでいました。
何をどう書いてよいかわからず、それ以前に自分が何を考えているのかもわからず、ブログの更新もさぼっていた次第です。





紅葉もそろそろ終わりかな。もう冬ですね。

でも冬は私の活動期です。
今月から武術の稽古に復帰。今日からジョギングも再開。
夫からアレやコレやと仕事を振られているし、何より自分の仕事。

アッという間に年末になりそうなので気合いを入れていきます。

2012年11月15日木曜日

インスタントカメラ

デジカメを買い替えたばかりだけど、インスタントカメラも欲しい。
 


Polaroid Polaroid TWO インスタントデジタルカメラ ブラック CZJ-05300B
Polaroid TWO
国内販売は終了。ネットでは若干在庫があるようです。
仕様で気になるのはフル充電で20枚出力という点。もうちょっと頑張ってほしいなぁ。



アマゾンなどでは並行輸入品も。

Polaroid インスタントデジタルカメラ Z230E これ一台でその場でプリント【平行輸入品】
Polaroid Z230E。



★ギズモード掲載商品★ Polaroid ポラロイド インスタントデジカメ Z2300 白★撮ったその場で超鮮やかプリント★ 【平行輸入品】
Polaroid Z230(ホワイト)。



富士フィルム社チェキという手もあるのですが、本体のデザインに加えてSDカード対応じゃないのも買う気になれないところ。

モバイルプリンタの動向も気になるけど、私はきっと買わないと思う。
持ち歩いて、接続して、プリントアウト。そこまでする理由が見つからない。

うーん、、、結局はポラロイド社の物を買うと思います。
(今年は色々買っちゃったから来年になるだろうけど)



高校時代は写真部に所属してました。
でも高校を卒業し就職してからは、一眼レフをまったく使わなくなった。
理由はいろいろあるけれど、面倒くさくなったというのが実際でしょう。
アレコレ考え抜いて撮るよりも、撮りたい時にとりあえずシャッターを切る。
表現手段としてより、記録としての写真。
そのほうが楽しくなった。
でも、たまーに、本当にたまーに、一眼レフもいいなぁと思う。
押し入れで眠っているカメラを整備しようかな、と思ってはすぐに忘れるんだけど。



    

2012年11月10日土曜日

騙されて

秋になり社交が続きます。
男友だちと飲んできました。

いつも思うのだけど、親しい男友だちは、独身時代に「ホント騙されたよ」と言い、
結婚後も「ホント騙されたよ」と言っている。
そして「男はバカだからさー」と自分自身を抱き締める。
夫も同じようなコト言ってんだろうなぁ〜と思うから、「ま、飲めばぁ」と酒をつぐしかない。

私の辞書では「騙された」をひくと「夢みちゃった」と出ている。
友情、恋愛、金銭。
些細なことからシャレにならないことまで、人はいろいろな場面で騙される。

こと恋愛で「騙された」と言う時、彼らは遠い目をしている。
それでも彼女の美しさを探そうとしているように。
きっと何度でも夢みちゃうんだろうなぁ、なんて思う。
やっぱバカだわ、とも思う。


けど、男は格好つくよなぁ!!!
なーんか、女に似合う言葉って少ないんだよぉう。
それもおどろおどろしい感じが多いしぃ。
どうにかならんものか。

みたいなことを考えつつ帰宅。
さぁお風呂、お風呂。
アッコちゃんの曲でも聴きながら。



2012年11月7日水曜日

洗濯槽用クリーナー——エスケー石鹸株式会社

洗濯機の汚れが気になっていました。
定期的に市販のクリーナーを使っているものの、なんか納得できない。

いや、クリーナーなんてこんなものなのかも、、、
けど、きっともっと酷い汚れ方をしているに違いない、、、

悶々としていたところ、エスケー石鹸の洗濯槽クリーナーの評判をききつけました。

 


これがすごい!
「あー、やっぱりね」「そうだろうとも」という結果に。
2012年、私のヒット商品ナンバー1ほぼ決定。


市販されているクリーナーの多くは塩素系に対し、こちらは地球に優しい酸素系。
塩素系成分、合成界面活性剤、石油系成分を使ってないそうです。
エスケー石鹸のサイトのほか、Amazon、通販生活でも購入できます。



2012年11月6日火曜日

目の上のチーカマ

私の右目の瞼に黄色い物体があります。ちょうどチーカマに入ってるチーズのような感じ。眼瞼黄色腫。良性腫瘍で、高脂血症1/3、正脂血症2/3。太ったからなぁーーーー。

私は「チーカマ」と呼んで、のんきに共存を計っていたのですが、 目立つ場所ってこともあり、 女友だちに「アンタ、それとったほうがいいよ」と意見されておりました。

「でも顔をいじるのはなぁ」
「昼休みにプチ整形する時代なんだから」
「痕が残ったらどうするの?」
「高機能ファンデーションがいくらでもある」
「えええ!おしぼりで顔がふけないじゃん!」
「小学生からやり直せー!!!」

女塾のスイッチが入った友だちに説教を食らい、「コンシーラー(隈隠し)からはじめなさい」とドラッグストアで選んでもらう。これにて一件落着。と思っていたら、夫にも「チーカマ、とらないの?」と言われました。やっぱ気になるかぁ。

珍しく迷ってます。私は動作は鈍いけど、決断だけは半端なく早い。私の選択肢は「やる」「やらない」「保留」の3つしかありません。決断に時間をかけるより、軌道修正のポイントとタイミングを細かく調整するほうが良い結果が出るように思います。

と、いうのがこれまでのスタンスだったのですが、、、、。
このところ、どーも迷いがね、生じるのです。
年齢的なものなのかなぁ。
わかりません。
さて、チーカマ、どうしよう。

2012年11月3日土曜日

丘の湯――稲城市・京王よみうりランド駅

風呂が好きです。
できるなら風呂と布団を往復して暮らしていきたい。
そんな私の娯楽、風呂屋通い。
いくつかの風呂屋の会員カードを持ち、秋冬はせっせと通う。
なかでも気に入っているのが、よみうりランドに隣接している丘の湯






小田急線側からもバスが出ているけど、京王線側からゴンドラに乗ると小旅行気分を味わえる。




キーンと冷えた蕎麦がおいしい。看板メニューの十割蕎麦。



風呂上がりはビール!
それに異論を唱えるつもりはないけれど、私は毎度小岩井農場のソフトクリーム。



女友だちと行った時は必ず注文するフライドポテト。
なぜか異常においしく感じて、二人で三皿ぐらい食べる。
女友だちと行った時は風呂はそこそこに、館内の食事処でダラダラとおしゃべり。


でも、風呂屋は大抵ひとりで。
最低でも三時間。 時には五時間や六時間ぐらい湯に浸かり、出る頃には廃人状態。

このような長湯がたたり、風呂で死にかけたこと数回。
危ないのは家のお風呂。
家庭用の浴槽は、深さと狭さが仇となり、頭から突っ込んだ時に脱出しにくい。
対応策としては、倒れた時のダメージを考えてなるべく低い姿勢で行動。
倒れるなら後ろではなく、前方向へ。
知り合いの救急隊員の方にも注意されました。
加齢とともに今まで以上に気をつけなきゃなりませんね。

2012年11月1日木曜日

おぼろガーゼタオル——おぼろタオル株式会社

好きなタオルは厚手でふかふか。
それに変わりはないけれど、薄地のタオルも気になりだした。
ペラペラで乾きやすいやつ。でも肌触りはよい物。
そんな都合のよいタオルはないものか?
そこで浮上したのが、おぼろタオル株式会社のおぼろガーゼタオル。



綿100%。約32×82cm。日本製。



昔懐かしいデザイン。悪くない。
ネットでは1枚315円ほどだから冒険してもいいか?
待て待て、まずは実物を触ってから。

2012年10月31日水曜日

「瓶詰の地獄」「芋虫」「パノラマ島綺譚」――丸尾末広

瓶詰の地獄 (ビームコミックス)

原作は夢野久作。
難破した船から無人島へ漂着した幼い兄妹。
彼らの持ち物は、壊れた船の木材、ナイフ、筆記用具、虫眼鏡。そして聖書と三本のビール瓶。
自然に恵まれた常夏の島。二人だけの楽園は、肉体の成長とともに地獄となっていく。

ほか、宗教絵画のモチーフとして有名な「聖アントワーヌの誘惑」、落語の演目「黄金餅」、オリジナル作品「かわいそうな姉」が収録。



芋虫 (BEAM COMIX)

ストーリーは、、、何と書いてよいのやら。
だって原作が江戸川乱歩だもの。
タイトルが芋虫だもの。
戦時中は発禁だったんだもの。
悲しいお話です。


パノラマ島綺譚 (BEAM COMIX)

こちらも原作は江戸川乱歩。
双児と見間違えるほどよく似た二人。
一人は富豪の跡取り、一人は理想郷の構築を妄想する売れない小説家。
理想郷を現実のものにするため、小説家は病死した旧友と入れ替わるべく墓を掘り起こす。



これらの作品に共通するのは、当時の町並みや風俗の描写が凄さ。素晴らしい。
でもまぁエロとグロが過ぎて、もう少し想像の余地を、、、ねえ?
どちらかといえば苦手なのに読んでしまう漫画家の一人。

花輪和一との画集が復刻された模様。花輪和一も苦手なのに読んでしまう、、、。


      

2012年10月30日火曜日

体調不良

体調不良でズルズルとした生活を送っていました。
夏の疲れ、夏が終わったという油断、そういったモンが一気に押し寄せてきたようです。
今日になってやっと「戻った」という感じ。
やれやれ、です。

中年になったんだなぁ、、、と自覚したのは、体とのつきあいを考えるようになった時。
若い頃は、心にばかり捕われてました。
でも年々、体が重要になってくる。
どうすれば体と良好な関係を築けるものか。
長いこと体を無視し続けてきたのでツケは大きそう。
地味〜に信頼回復をはかるしかなさそうです。

とりあえず早寝早起きですねー。もう眠るとします。
明日からはブログの更新もマメに。


おやすみなさい。よい夢を。

2012年10月24日水曜日

1/20 ピットクルー( G&T-21)——フジミ模型

 F1もよく知らないし、模型もよく知らない。でもこんな物が欲しくてしかたない。


1/20 ピットクルーAセット ( G&T-20)
1/20 ピットクルーAセット( G&T-21)。

1/20 ピットクルーBセット ( G&T-21)

1/20 ピットクルーBセット( G&T-21)。


一人暮らしをしていた頃、時々F1中継を眺めていました。
一番好きだったのは、やはりピットインしてから走り出すまでの数秒間。
この職人技に悶えるわけです。

車に限らず、電車でも、飛行機でも、整備されているところに萌える私。
乗り物に限らず、物が作られていたり、直されている過程が好き。


でもですね、買う気はない。
こんな物にはまったら、お金と時間がいくらあっても足りない。
何より管理できるわけがない。


とりあえず、トミカの工事車両シリーズを集めて楽しんでいます。



    

2012年10月23日火曜日

玉川上水散策絵図——村松昭、作・画

Googleマップには毎度お世話になっております。
この地図機能の登場により、あまりにも便利になったものだから、
「これさえあれば、もうほかの地図はいらないかも」 ぐらいに思いはじめた。
が、その矢先に「川」のようなものは調べにくいと気づく。
スクロールの繰り返し。拡大すればしたで小さくなり過ぎて何が何だか。




村松昭の散策絵図シリーズ。玉川上水散策絵図。






川はこういう地図が断然調べやすい。




周辺の施設、生息する鳥や草花も載っています。
太宰治が入水自殺した場所なんかも。


ちなみにこの地図は夫の所有物。
彼は数年前から地図を集めはじめています。
と、いうことで、部屋に忍び込んで拝借。
こういう地図は買う気がしなかったけど、おもしろいし、意外と実用的かも。


それにつけても、便利にも色々あるものだなぁ、と改めて考えさせられた次第です。

2012年10月22日月曜日

京王スカイガーデン——新宿区・新宿駅

旧ブログでも書いたネタですが、新宿の喧噪に疲れると京王百貨店の屋上へ向かいます。



多くの百貨店が、屋上を閉鎖あるいは縮小しているなか、大健闘しているように思う。




遊具はコイン式。
昔は百貨店の屋上といえば、小さな遊園地という感じだったけど、今は幼児向けゲームセンターに近いのかな。でも子供たちはおおはしゃぎ。
 



錦鯉の水槽で立ち止まっているのは決まって年輩の男性。
私も倣って隣の金魚や出目金を眺める。
ランチュウ、コメット、オランダ。土佐金、朱文金、頂天眼。名前も色っぽい。




園芸コーナーは、冬場になると廃墟的なさびれ方。





昼間の町は疲れる。
目が光に弱く、皮膚も光に弱く、日中に向かない体質というのもあるけど、
昼間っから新宿なんて歩くもんじゃないな、とか思う。

表通りはチェーン店ばかりな上に席もギュウギュウに詰まっていたりするから、
結局はここに落ち着く。

人も少ないし、コーヒーも飲めるし、煙草も吸えるし、本も読める。

新宿という町にあって、ここは特別おっとりした空気が流れていると思う。

でもこんなに人が少ないと閉鎖されちゃうかも、、、という不安もチラホラ。
昔はあったカフェスペースもなくなっちゃったし。

お気に入りの場所は、知ってほしいような、知られたくないような、複雑な場所でもありますね。


2012年10月21日日曜日

忍法八犬伝——山田風太郎・著


忍法八犬伝 山田風太郎忍法帖(4) (講談社文庫)

ご存じ滝沢馬琴の南総里見八犬伝。この小説はその子孫のお話。

八犬士末裔のジイサンたちが語る日々の説教に、若い殿様もジイサンたちの息子たちも
「超うぜぇ」と思うのは今も昔も同じ。

殿様はその鬱陶しさから解放されたいと「仁義礼智忠信孝悌」と記された八顆の珠を
徳川家に献上すると約束。

が、里見家の取り潰しを企てる伊賀者に「仁義礼智忠信孝悌」を「淫戯乱盗狂惑悦弄」
と記された珠にすりかえられちゃったからさあ大変。

頼りのジイサンたちは切腹しちゃったし、その息子たちは修業先からトンズラ。
果たして献上の日までに珠は取り戻せるのか?


物語りのスタートからハフハフな展開。
さすが、エンターテインメントの神様、山田風太郎。
えぇぇぇぇぇ!!!という忍法。サービス精神たっぷりなエロ描写。
でも、嫉妬さえ覚える男の生き様と死に様がここにある。
とても切なく、美しいお話です。



2012年10月20日土曜日

暮らし

先日の「炊飯器、掃除機、電子レンジ、テレビなどがない」発言に
「アンタ、どうやって暮らしてるの!」というご心配の声が届いております。

ごはんは鍋で炊いてます。こんな感じ。



 

「鍋炊きのほうがおいしい」とか言うつもりはなく、単に楽なのです。
ざっくりと理由を挙げると、、、


短時間で炊ける
何合炊こうが沸騰までの時間が違うだけで、沸騰から10分弱で炊きあがる。

目盛りに合わせて炊く必要がない
食べる分だけ炊けるので、保温機能も不要。

構造が単純
鍋は丸洗いできるし、取手を付け替えれば半永久的に使い続けられる。


もちろんデメリットもあるわけですが、、、


鍋にご飯がこびりつきやすい 
お焦げごはんは30分ほど水に浸けてから洗うしかありませんねー。
普通に炊く場合は、水分が蒸発しきってないうちに火を止め、
鍋肌からはがすよう混ぜて蒸らせば、こびりつきは最小限に抑えられます。

吹きこぼれでコンロ周りが汚れる
一番のデメリットはこれ。マメに掃除するしかありません。
掃除は悪いことじゃないから、やればいいだけかも(やってないけど)。


レンジ、掃除機、テレビも似たような理由で、蒸篭、帚と雑巾、ネットで賄ってます。

これらについて、こだわりがあるわけではありません。 
夫と生活リズムが極端に違ってきたら、炊飯器を使うだろうし。
オーブンレンジのカタログは定期的にチェックしているし。
広い家ならルンバを走らせておきたいし、テレビも主義主張があって観ないわけじゃない。
——つまるところ、面倒くさがり屋なだけ、ということやも。


ただ、これだけは!というこだわりが一つ。 
トーストを焼く時、オーブントースターで焼いてませんか?

トーストは、フライパンで焼いて!  

カンカンに熱くなっているフライパンなら片面10秒から20秒ぐらい。
(この辺りは火力と好みによります)

水分の蒸発を最小限に抑えられるので、表面はサクッ!なかはフワフワのまま。
騙されたと思って是非。

2012年10月19日金曜日

FREE TOKYO~フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100 ——ジョー横溝・著

FREE TOKYO~フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100 (P‐Vine BOOKs)

タイトル通り、無料で楽しめるスポットの紹介。
音楽を聴いたり、映画を観たり、見学したり。和舟に乗ったり、足湯につかったり、
囲炉裏にあたったりもできちゃう。
盲点だったのは「寺」。そっかぁ、そうだよなぁ。

このテの本にありがちな手抜き感はなく、丁寧に作られています。
図書館で借りて読んでみたけど、これは購入かなー。

東京はこういう施設にかなり恵まれている場所だと思う。
歴史的建造物も多く、休憩スポットとしてもお勧めです。