2012年12月4日火曜日

湯島天神

今日は御茶ノ水の歯科大で歯の定期検診を受けた後、湯島天神へ。

こういう場所は晴天よりも雨上がりが好き。
ちょうど良いタイミングで参拝できました。


道真公ゆかりの牛。


撫で牛。



泉鏡花の筆塚。
湯島を舞台にした泉鏡花の「婦系図」。
「切れるの別れるのッて、そんな事は、芸者の時に云うものよ」は有名なセリフ。
森鴎外の「雁」にも湯島天神が出てきます。
石川啄木が終電の終わった一時過ぎに通った切通坂。
上野、根津、湯島は文学の香り。
読み直す本、途中で挫折した本、あらすじだけしか知らない本。読書時間を増やさないとなー。 

——
15才の時に北海道から東京に出てきました。
行きたい場所はたくさんあったけど、まず足を運んだのがこの界隈。
青山とか代官山とか、田舎娘には敷居が高かったのです。
当時、私は親戚宅に居候をしていました。
実家が倒産し、高校受験どころではなくなったので計画留年を企てて東京にやってきた。
こう書くと悲惨そうだけど、親戚宅でも学校でもそれはそれは温かく迎え入れていただいた。
でもねー、やはりやりきれない気持ちがあったのです。
で、時々学校をさぼってやってくる。
今思えば、学校をさぼって学業の神様のところへやってくるバカがどこにいる?という感じ。
だからまぁ、ここへ来ると後ろめたいやら、何やら。
「えーと、えーと、(ちょっとは)勉強しますので、ひとつよしなに」
とか何とかグダグダなお参りになるのであります。

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