原作は夢野久作。
難破した船から無人島へ漂着した幼い兄妹。
彼らの持ち物は、壊れた船の木材、ナイフ、筆記用具、虫眼鏡。そして聖書と三本のビール瓶。
自然に恵まれた常夏の島。二人だけの楽園は、肉体の成長とともに地獄となっていく。
ほか、宗教絵画のモチーフとして有名な「聖アントワーヌの誘惑」、落語の演目「黄金餅」、オリジナル作品「かわいそうな姉」が収録。
ストーリーは、、、何と書いてよいのやら。
だって原作が江戸川乱歩だもの。
タイトルが芋虫だもの。
戦時中は発禁だったんだもの。
悲しいお話です。
こちらも原作は江戸川乱歩。
双児と見間違えるほどよく似た二人。
一人は富豪の跡取り、一人は理想郷の構築を妄想する売れない小説家。
理想郷を現実のものにするため、小説家は病死した旧友と入れ替わるべく墓を掘り起こす。
これらの作品に共通するのは、当時の町並みや風俗の描写が凄さ。素晴らしい。
でもまぁエロとグロが過ぎて、もう少し想像の余地を、、、ねえ?
どちらかといえば苦手なのに読んでしまう漫画家の一人。
花輪和一との画集が復刻された模様。花輪和一も苦手なのに読んでしまう、、、。