2010年公開。監督は園子温。
小さな熱帯魚店を営むごく平凡な男、社本。
先妻との娘と後妻の折り合いは悪く、だからといって何をできるわけでもない。
妻にも娘にも強くでれず、プラネタリウムを観ては、家族団欒を夢見ている。
そんな彼に不満を募らせる妻、そして娘。
ある日、娘が万引きをしたとの連絡が入る。
警察に引き渡すところに助け舟を出したのが、同業者である村田。
「これも何かの縁でしょう」と村田は自社の寮に娘を住まわせ、家族同士の交流がはじまる。
村田からビジネスを持ちかけられ、断ることもできずに呼び出された先で見たものは、、、。
でんでん演じる村田が凄い。
レクター博士とは生涯巡り会えないだろうけど、村田とは明日にでも会いそうな気がする。
町内に一人はいる、人懐こくて、世話好きなオジサン。
それは本性を表してからも変らない。
スプラッタな作業も無理強いはせず「お前には無理だろ(笑)」「あっち行ってろ」「あとでうまいコーヒー頼むわ」なんて言う。
これを観ていると、通り魔的な殺人と違い、連続殺人は人を惹きつけるところがないとできない気もする。この映画の怖さは、殺人やスプラッタな場面ではない、きっと。
さて。 私はとっても臆病です。
ドラマでも主人公が窮地に追い込まれそうな雰囲気を察知しただけで、観ていられません。
なのにスプラッタな場面にそれほどビビらなかったのは自分でも意外。
きっと私は動くものが怖いのかも。だからってスプラッタ好きになれそうもないけど。
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