2013年10月16日水曜日

やっと秋

更新をさぼり続けてました。気づけば10月も半ば。

体育の日の三連休最終日は久しぶりに夫と電車でおでかけ。
本当は静岡県の三島、柿田川で川遊びをする予定だったのですが、夫が「メヒコのピラフを食べたい!」と言い出したので橋本方面へ。


コスモスも満開。


散歩途中、ムカゴをたくさん採ってきました。塩ゆでとムカゴご飯かなー。


夫のお目当てカニピラフ。本場(?)では殻付きですが、こちらはむき身のみ。昭和の味、です。おいしいけど。ただ、これは帰省した時に食べる味だと思う。私にとってのソレがジンギスカン。今では都内でも食べられるけど、やっぱりジンギスカンは札幌で食べなきゃ、なのだ。


--
更新をさぼっていた2ヶ月間、何をしていたかといえば仕事と家事と体力温存。
辛うじてGK展に行っただけ。あとは外出はおろか、読書や音楽さえも聴く余裕がなく、隙あらば眠り続ける日々。

毎年、夏期限定の体調不良に陥ります。
発熱、片耳の難聴、顔の痙攣、舌痛などが夏の間続きます。今年は特に皮膚の調子が悪く、今現在も薬の服用が必須な状態。でもやっと涼しくなりそうなので皮膚も落ち着くかな。


先週ぐらいから読書や映像鑑賞も再開したので、次回はそちらのネタで。

更新しませんでしたがGK展よかったです。

2013年8月23日金曜日

益子

姑の実家は栃木県は益子にあります。
今回は送り火をしに立ち寄りました。夫と私は墓参を済ませると「疲れたでしょ」「焼き物でも見ておいで〜」とのお言葉に甘えて観光モード。

共販センターの巨大たぬき。

陶器市には人と車で埋まるメインストリートは誰もいない。
いるにはいるけど皆さん店から店へ急ぎ足で移動。とにかく暑くて暑くて暑くて。

共販センター近くでジェラート。益子もこの十年ぐらいでシャレた店が増えてきました。


あまりにも暑いのでメインストリートの裏手にある陶芸メッセ方面へ。
小高い丘の上は風もあって気温も5度ぐらい低くなった気がします。


こちらは本当に誰もいなくて静か。
結局、焼き物は買わず仕舞い。黒地の銘々皿と睡蓮鉢を探していますがまた次の機会に。



毎年、春秋に益子に行ってました。
でも数年前から祖母の記憶が曖昧になり、夫のことさえ思い出せないようになってから足が遠のくように。「益子にはいつ行くの?」と夫に訊いても、のらりくらり。

久しぶりに会った祖母は最初別人みたく見えたけど、次第にいつもの笑顔に戻ってきた。夫の名前も思い出していたけど、時間は大学生ぐらいで止まっているみたい。また会わせてあげたいけど、夫はどうだろう。うーん。



お盆の報告はこれで終わり。さすがにくたびれました。
次は日常の中からの更新予定。早めに更新できるよう頑張りマス。

2013年8月22日木曜日

定舞台——福島県・本宮市

福島駅から電車に乗り、本宮へ。

こちらへ立ち寄った目的は、大正三年に建てられ、昭和38年に閉館した本宮映画劇場、通称「定舞台(じょうぶたい)」。最盛期には三階まである桟敷席が満員になったとか。詳しい歴史はこちらを。






平成21年9月に「定舞台を考える会」が発足。同年11月に大正時代の無声映画を上映。今後もイベントが企画されるようです。イベント以外でも一週間前に予約すれば中も見学できるそう。素晴らしい。次回は是非見学しようと思います。


夫は一時期、本宮で暮らしていたとのこと。通っていたという本宮幼稚園のある通りの洋裁店。



駅前には造り酒屋も。


期待せずに行ったけれど、雰囲気の良い町でした。町の中心を流れる阿武隈川も流れていてのんびり。お隣の五百川には萩姫伝説もあり、季節の良い時期に行って川沿いを散歩してみたいなぁ。有名な観光地も良いけれど、あまり知られていない場所もまた楽しい。

と、言いつつ、お盆の帰省の報告、明日は焼き物の町で有名な益子のことなど。

2013年8月21日水曜日

日進堂——福島県・福島市

以前、食べ物のブログで書いたのですが、「麦せんべい」というお菓子が福島県民を中心に密かな人気。麦せんべいといえば太陽堂のイメージが強いのですが、正月に帰省した際、郡山駅のキヨスクで日進堂の物を購入したところ、思いがけずおいしかった。
今回、キヨスクで見かけなかったことと、福島市に行くのだから現地で買おうということに。


地図で調べ、自転車を走らせ、こちらを見つけた時の衝撃。
夫などは「あそこを舞台に映画が撮れそうだよ」と言っていたぐらい。


炎天下から中に入った時にある眩暈のような感覚。
次に感じるひんやりとした空気と香ばしい香り。
そこに聞こえてくる子供の声。
日々怠ることなく掃き清められているだろう店の外と中。
箱詰めの慣れた手つき。
ご主人と奥様の素朴で温かな人柄。

単にいい感じの建築物を見つけた!というだけではなかったのです。
本当に行ってよかった。









さて肝心の麦せんべい。
見た目は南部煎餅と変りませんが、それよりも堅く、ずっと素朴な味わい。
甘味も極控えめで粉の風味を楽しめます。

ブログで紹介したピーナッツ。箱入りは郡山駅構内のキヨスクのほか、都内では福島県八重洲観光交流館でも購入可。

こちらは初めて買った「パンプキン」と「ごま」。ごまはおからも入っているようです。

太陽堂の麦せんべいは文句なく美味しい。でも日進堂の麦せんべいももっと評価されてもいいと思う。お店に行った贔屓目がないとは言わないけれど、東京に戻ってから味わってもそう思うのでありました。

2013年8月20日火曜日

若冲とプロジェクトFUKUSHIMA――福島県・福島市

今回の帰省では福島市と本宮市を観てまわりました。
まずは福島駅前で無料のレンタサイクルを借りて出発。


美術館の後ろには信夫山があり最高のロケーション。


若冲を観るのは二度目です。前回は2006年に上野で開催されたやはり「プライスコレクション」。今回、その時にはなかった2008年に発見された「像鯨図屏風」も展示されていました。
アレコレ語るまでもなく素晴らしい展示内容。お盆時期で混雑はしていましたが上野で開催された時の比じゃないし、料金も800円とかなりお得なお値段。9/23まで開催されているので行ける方は是非。



福島駅に戻る途中、偶然通りかかった街なか広場

広場に敷かれている風呂敷で夫がすぐに反応。


これらは2011年8月15日に四季の里で開催されたイベントで集められたもの。福島市では放射線量が低い場所ではあるものの、東京など他の地域に比べればやはり高い。そこで会場の芝生に大風呂敷を広げてしまおう!と全国から風呂敷を送っていただき、それを縫い合わせて使用したとのこと。


大友良英らが立ち上げたプロジェクトFUKUSHIMA、今年は「盆踊り」がテーマ。
タイムテーブルを眺めていると、、、坂本龍一の名前が。
Y.M.O.世代、というか思いっきりファンだったから気分は10代に戻りはしゃぐ私。


予定時刻よりも早く教授登場。

あれれれ?
間近で観たならばコーフンして手が付けられない自分を想像していたけど、何だろうこの気持ち。真昼の屋外で至近距離って案外冷静になれるものなのか。それとも思っているより私はずっと年をとってしまったのか。

何となくシミジミしながら会場を後にしました。
そしてこの後、若冲も坂本龍一もかすむような物件に出会うことになります。
あくまでも夫と私にとって、ですが。

2013年8月19日月曜日

お盆

お暑うございます。
先週は帰省していました。
お盆ウィークということで、舅側実家のお盆、姑側実家のお盆を体験。
それぞれにその土地の慣習が残る興味深いものでした。

ちなみに私の実家はかなりテキトー。
そんなわけで私の父母の供養はお彼岸辺りで♪てなことも許される。
何ならツケにしておいて来年でもいいんじゃない?みたいなノリだったりもする。
ご先祖様、お父さんお母さん、ごめんなさい。

さて、お盆行事の合間を縫って観光もしてきました。
明日はそのお話を。
帰省する直前にひまわりが咲きました。
これは夫が生田緑地ばら苑ばら苑募金に寄付した際にいただいた種。
ひまわりもいいですね。

でも今年の夏の植物はこれだけ。
今年は本格的に藍染めをするぞ!と大量に藍を植えたのですが全滅。
瓢箪を育ててその使い道で途方に暮れたいというドMな理由から植えてみたけどこちらも全滅。
結構気を使っていたんだけどなぁ。

まぁ帰省中の水やりに頭を抱えなくて済んだので良かったのかな。
もう少し涼しくなったら土の手入れからやってみるとしましょう。

2013年7月26日金曜日

調布~稲田堤・その1

調布といえば、ゲゲゲ。それに異存はないけれど、お隣の京王多摩川駅にはつげ義春の世界もございます。


「無能の人」で石を売っていたのはこの辺りか。
昔は木橋がかかっていて人の往来ができたそう(画像は京王相模原線の多摩川鉄橋)。橋がなくなった後も京王閣でレース開催日には渡し舟が出ていたらしいけど、今はそれもありません。

京王閣は健在。



ぐるり多摩川原橋を渡って川崎側へ。
この辺りはいい感じの小道が多い。


梨の産地で有名。畑の梨の実はかなり大きくなっていました。


稲田公園。
春は花見、夏は屋外プールに子供たちが集い賑わってます。
どうでもいいけど、エレファントカシマシの「シグナル」のPVに出てくる公園っぽいんだよなぁ。違うかなぁ。


宮本浩次さん、復帰おめでとうございます。


多摩川河川敷に戻り——

数年前までボート乗り場があり、ゆっくりのんびりボートに乗るには最高でした。船着場にはメメクラゲではないけど、ピラニアのように群れる鯉もいたのに。


そして、この辺りは名曲「丘を越えて」のモデルとなった場所。桜の名所だったとか。今は跡形もありません。残念です。




調布界隈はまたの機会に。


    

2013年7月15日月曜日

ICC オープンスペース2013——新宿区・初台駅

初台にあるICCで「オープンスペース2013」を観てきました。
入場無料。2013年5月25日(土)〜2014年3月2日(日)までの長期開催です。


イデオジェネティック・マシン
スクリーンにコミックが一コマずつ表示され、所々で設置されているカメラが鑑賞者を撮影。その画像がコミックに取り込まれていく仕掛け。完成したコミックは希望者にメールで送られてきます。



衝撃的だったのは「無響室」。
音を吸収する素材で作られた一室。音の反響や反射がないため、自分の位置を空間内に定められず、宙吊りになっているのと同じ状態だそうです。
私はこの部屋に入ってすぐに具合が悪くなりました。圧迫感というか、まさに身の置き所がない感じ。持ち堪えられず即退出。凶器は意外なところにもあるのですね。



遠心力体験装置
実はYouTubeで観て気になっていたのです。内容はこちらの映像と設計図の展示。映像には訳がついていたので、やっと理解に届きました。一周14時間の観覧車など、乗りたいような乗りたくないような。



ほか、「マシュマロスコープ」、「落下する記録」、「moving objects | nº 692 - 803」、など興味深い作品が会場内に詰まってます。「遠心力体験装置」同様、一度はどこかで観た作品も少なくありませんが、一気に観れて満足感がありました。



そして、ミュージアムショップで欲しくなった本がこちら。

コンパスと定規の数学: 手で考える幾何学の世界 (アルケミスト双書)

黄金比(アルケミスト双書)
パラパラと本をめくりながら思ったのは「数式、全部忘れてるわー」ってこと。
とりあえず図書館で予約しました。良かったら購入かな。



7月20日から東大駒場の駒場博物館で開催される「計算折紙(コンピューテーショナルオリガミ)のかたち」 も面白そう。

夏は外出を極力控えてますが、体調を整えて少しでも多くの展覧会に行きたいところです。

2013年7月4日木曜日

築地散策

先週末、前夜に夫から「築地に行くよ」の一言で決まった築地散策。
下調べもせず「おでかけー!」と夫について行くことに。




駅改札から潮と魚の香り。親戚が漁師で夏休みは漁師町で過ごしていたので懐かしい感覚。
最初に目がいくのは、もちろんターレ(ターレットトラック)。


働く車はやはり格好いい。帰宅後に調べたらターレにも色々な種類があるみたいです。


波除神社。

仕事途中の年輩男性が前を通る時に一礼をしているのが印象的でした。
今年の夏越の大祓式・海上形代流しは7月6日。振る舞い酒もあるようですよ。


続いて場外をウロウロ。
土曜日だったのでさすがに人が多い。


何も考えずに築地に来たのですが、歩いているうちに欲しい物がわかってきました。
それは鯨肉。特に塩鯨。気温が高いので次回になるけど、とりあえずリサーチ。

こらちは鯨の登美粋の竜田揚げ。300円。衣がちょっと油っぽいけど生姜がきいていてビールにあいそう。給食で食べた甘辛いタレのも食べたいなぁ。
ネットで調べたら他にも色々なメニューが。店頭で訊いたら塩鯨も販売しているとのこと。

鯨ベーコン。よく食べたなぁ。さすがは築地、鯨を扱っているお店がけっこうありました。
ここらで「あれ美味しそう、これ美味しそう」と暴走開始。詳細はこちらで。



食べ物も気になるけど、建物も気になる。

秋山畜産。格好いい!

池波正太郎の愛したトンカツ屋「かつ平」の近く。

この辺りは空襲で焼けなかったのでしょうか。良い建物がかなり残ってます。秋冬になったら塩鯨の買い物ついでにまた散策してみたいと思います。