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2013年7月15日月曜日

ICC オープンスペース2013——新宿区・初台駅

初台にあるICCで「オープンスペース2013」を観てきました。
入場無料。2013年5月25日(土)〜2014年3月2日(日)までの長期開催です。


イデオジェネティック・マシン
スクリーンにコミックが一コマずつ表示され、所々で設置されているカメラが鑑賞者を撮影。その画像がコミックに取り込まれていく仕掛け。完成したコミックは希望者にメールで送られてきます。



衝撃的だったのは「無響室」。
音を吸収する素材で作られた一室。音の反響や反射がないため、自分の位置を空間内に定められず、宙吊りになっているのと同じ状態だそうです。
私はこの部屋に入ってすぐに具合が悪くなりました。圧迫感というか、まさに身の置き所がない感じ。持ち堪えられず即退出。凶器は意外なところにもあるのですね。



遠心力体験装置
実はYouTubeで観て気になっていたのです。内容はこちらの映像と設計図の展示。映像には訳がついていたので、やっと理解に届きました。一周14時間の観覧車など、乗りたいような乗りたくないような。



ほか、「マシュマロスコープ」、「落下する記録」、「moving objects | nº 692 - 803」、など興味深い作品が会場内に詰まってます。「遠心力体験装置」同様、一度はどこかで観た作品も少なくありませんが、一気に観れて満足感がありました。



そして、ミュージアムショップで欲しくなった本がこちら。

コンパスと定規の数学: 手で考える幾何学の世界 (アルケミスト双書)

黄金比(アルケミスト双書)
パラパラと本をめくりながら思ったのは「数式、全部忘れてるわー」ってこと。
とりあえず図書館で予約しました。良かったら購入かな。



7月20日から東大駒場の駒場博物館で開催される「計算折紙(コンピューテーショナルオリガミ)のかたち」 も面白そう。

夏は外出を極力控えてますが、体調を整えて少しでも多くの展覧会に行きたいところです。

2013年3月30日土曜日

へんないきもの——早川いくを・著

タイトル通り、へんな生き物を紹介した本。  


へんないきもの

その名の通り死ぬまで逆立ちをして暮らすサカサクラゲ。
敵から身を守るため、死臭のする唾液を出し迫真の演技で死んだふりをするオポッサム。
目を捨て、耳を捨て、毛皮も捨て、ひたすら歯と顎を強靭に発達させてきた掘削バカ一代のハダカデバネズミ。
150度の高熱にも、絶対零度(−273度)にも、真空にも、乾燥にも、6000気圧にも、放射線にも、耐えて100年は死なないクマムシ。
一日に自分の体重と同じ量を食べ、エサがなくなると3時間で死ぬトガアリネズミ。


などなど、時には職場のオヤジに、時には忍者に、はたまた連れ込み宿の温泉マークに例えながら生物の特徴を延々と紹介。このテの本にありがちな専門用語やら小難しい表現は一切なし。「ふーん」とぐらいな気持ちで読みはじめたら夢中になっていた。あらゆる分野にこういう本があったらなぁ、と思う。

「僕らはみんな生きている〜♪」という歌を思い出したけど、この筆者ならこんな得体のしれない奴らとも友だちになれるかもしれない。お勧めです。




 

2013年3月27日水曜日

東北のテマヒマ

東京ミッドタウンにある21_21 DESIGN SIGHT
こちらで2011年7月に「東北の底力、心と光。『衣』、三宅一生。」展、2012年にはグラフィックデザイナー佐藤卓氏、プロダクトデザイナー深沢直人氏による「テマヒマ展(東北の食と住)」が開催された。本書は二つの展覧会に出品された64アイテムを紹介。



colocal books 東北のテマヒマ 【衣・食・住】
【衣】紙衣、シナ布、からむし織、こぎん刺し、裂織、山形ニット、ホームスパン、天鷺ぜんまい織、プリーツ加工

【食】麩、津軽飴、打ち豆、凍み餅、凍り豆腐、山菜、干し菊、大根、縄干しいわな、凍みイモ、いわしの焼き干し、駄菓子、笹巻、きりたんぽ、三五八、稲庭うどん、かっけ、干し柿、いぶりがっこ、凍みきらず、はたはたずし、にしんの山椒漬け、鮭、みそたまり

【住】りんご箱、曲げわっぱ、秋田杉桶樽、会津桐たんす、臼と杵、柏戸イス、堤焼、小久慈焼、平清水焼、楢岡焼、雄勝硯、会津桐下駄、りんご剪定鋏、鋸、にんにくナイフ、会津木綿、樺細工、ボッコ靴、南部箒、鳥越地区の竹細工、奥会津編み組細工マタタビ細工、奥会津編み組細工山ブドウ細工、りんご手かご、イタヤ細工、岩出山のしの竹細工、津軽塗、川連漆器、会津漆器、浄法寺漆器、山形鋳物、南部鉄器



りんごの剪定鋏やにんにくナイフなどの道具にグッとくる。



有名な仙台駄菓子は京都伝来、会津駄菓子は江戸の影響が強いという。
鶴岡駄菓子、盛岡駄菓子、津軽駄菓子、角館駄菓子、東北6県にそれぞれの特色のある駄菓子があったのには驚いた。素朴でおっとりしたフォルムがいい。



収録されているいずれもこうやって紹介されなければ、見過ごしてしまいそうな品々。
なのにどれもこれも一癖ありそうな面構え。
これらを入手したからって、そう簡単に私に近寄ってきてくれるとは思えない。
日々のなかで、身につけ、口にし、手にしているうちに馴染んでくるもの。
いつの間にか特別ではなくなり、なくした時に「しまった」と気づくもの。
もれなく、ジジババの「そらみたことか」の説教がついてくる、そんな気さえしてくるもの。
美しくまとめられたこの本に、「ああ、生活」思わずそんな言葉が出てしまうのでありました。



残念ながらこの展覧会を見逃してしまいました。再展示してほしいなぁ。日本民藝館あたりで。無理かな。日本民藝館では4月からの特別展示はアイヌの工芸。北海道出身者としては見ておきたい。

日本民藝館。画像は2012年バーナード・リーチ展に行った時のもの。
桜の季節、日本民藝館を設立した柳宗悦の歌を思い出します。

吉野山 コロビテモ亦 花ノ中



2012年10月31日水曜日

「瓶詰の地獄」「芋虫」「パノラマ島綺譚」――丸尾末広

瓶詰の地獄 (ビームコミックス)

原作は夢野久作。
難破した船から無人島へ漂着した幼い兄妹。
彼らの持ち物は、壊れた船の木材、ナイフ、筆記用具、虫眼鏡。そして聖書と三本のビール瓶。
自然に恵まれた常夏の島。二人だけの楽園は、肉体の成長とともに地獄となっていく。

ほか、宗教絵画のモチーフとして有名な「聖アントワーヌの誘惑」、落語の演目「黄金餅」、オリジナル作品「かわいそうな姉」が収録。



芋虫 (BEAM COMIX)

ストーリーは、、、何と書いてよいのやら。
だって原作が江戸川乱歩だもの。
タイトルが芋虫だもの。
戦時中は発禁だったんだもの。
悲しいお話です。


パノラマ島綺譚 (BEAM COMIX)

こちらも原作は江戸川乱歩。
双児と見間違えるほどよく似た二人。
一人は富豪の跡取り、一人は理想郷の構築を妄想する売れない小説家。
理想郷を現実のものにするため、小説家は病死した旧友と入れ替わるべく墓を掘り起こす。



これらの作品に共通するのは、当時の町並みや風俗の描写が凄さ。素晴らしい。
でもまぁエロとグロが過ぎて、もう少し想像の余地を、、、ねえ?
どちらかといえば苦手なのに読んでしまう漫画家の一人。

花輪和一との画集が復刻された模様。花輪和一も苦手なのに読んでしまう、、、。


      

2012年10月19日金曜日

FREE TOKYO~フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100 ——ジョー横溝・著

FREE TOKYO~フリー(無料)で楽しむ東京ガイド100 (P‐Vine BOOKs)

タイトル通り、無料で楽しめるスポットの紹介。
音楽を聴いたり、映画を観たり、見学したり。和舟に乗ったり、足湯につかったり、
囲炉裏にあたったりもできちゃう。
盲点だったのは「寺」。そっかぁ、そうだよなぁ。

このテの本にありがちな手抜き感はなく、丁寧に作られています。
図書館で借りて読んでみたけど、これは購入かなー。

東京はこういう施設にかなり恵まれている場所だと思う。
歴史的建造物も多く、休憩スポットとしてもお勧めです。



2012年10月14日日曜日

子ども向けのプレゼント選び

姪の誕生日プレゼントを買いました。


フェルトのメジャーとブローチ。

小物入れにもなるオーナメント。


購入したのは中目黒にある「DETAIL」。




初めて入ったお店です。
山手通り沿いを中目黒駅方面に向かう途中でこちらを発見。
ゆっくりプレゼント選びをする時間がなかったり、セールになっていたりで衝動買い。
これに子供が喜びそうなお菓子を入れてラッピングすれば完了。


今回のプレゼントは「可愛いけれど」という物になってしまいました。
雑貨自体がそういう性質を持っているので、プレゼントにしないほうが懸命、
そう思ってはいるのですが。
余裕がない時に選ぶ物には、自分が出てしまう気がします。
特にプレゼントは独りよがりになってしまいがちで、選んだ後にひどく落ち込みます。


気を取り直して。

旧ブログに載せたのですが、こちらはフォークマニス社のパペット。
こちらはとても喜ばれた品。いくつ贈ったかわかりません。
箱の下から指が入るので、フタを開けるとネズミが動いてるように見せられます。


タランチュラやホタテもある。どうなの。

 




そしてこちらは最近見つけた、わたなべなおき・著「おしゃれノート」。



ぬりえ絵、着せかえ、シールの合体型だけど、子供用というにはクオリティが異様に高い。
これは完璧に大人仕様。
作品集とも言えるし、「使えるものなら使ってみやがれ」という挑戦状にも見える。

    

親子をターゲットにした商品が増えてますね。
クリスマスや来年のプレゼントのためにももっとリサーチをしなくては。

2012年9月22日土曜日

大活字本

村上春樹・著「1Q84」を図書館で借りました。
内容は村上春樹!として。
BOOK1とBOOK2は大活字本、BOOK3は単行本で読んでみました。






大活字本は、弱視の方(低視力者、高齢者)が読書しやすよう文字を大きく行間も広くとられた図書。そのため「1Q84」の場合なら単行本一冊を三冊に分けて出版されてます。

存在は知っていたものの、読んだのははじめて。これが読みやすい!

単行本も裸眼で読めるけど、文字や行間だけではなく白黒反転しているので目が疲れにくくどんどん読み進められました。





画像の左側が大活字本、右側が単行本。



問題は価格。BOOK1は、単行本が1,890円に対して、大活字本は同じ一冊分(1巻3,255円、2巻3,286円、3巻3,255円)で1万円弱になってしまうこと。

ただ大活字本は、今後ニーズが増えるのは間違いないでしょう。
それまで頑張っていただきたいなぁ。出版社やデザイナーの方にエールをおくりたいのであります。